投稿

2号電話機(壁掛け式)

イメージ
2号電話機は、それまでの電話機毎に電池を繋ぎ、ハンドルを回して交換手を呼び出す磁石式から、局内からの給電で動作し、受話器を上げるだ けで交換手を呼び出すことができる国産初の共電式電話機として、明治42年より東京、大阪、京都、名古屋の一部から採用が始まった。当初は絶 縁低下の問題があったが、エナメル線の開発などにより解消され、大正期にかけて全国に導入が進んだ。 壁掛け共電式電話機 その後、関東大震災の復旧を機会に東京はA型(48V)、横浜はH型(60V)の自動式交換機が導入され、電話機の自動式化が進んでいく。当 初A型はウェスタン・エレクトリック製、H型はジーメンス製の、交換機に付随した電話機が利用された。その後、共電式電話機に1号ダイヤルを 追加したものが使われたが、1号ダイヤルは5接点(4端子)で発信時にノイズが発生する問題があったため、昭和2年に改良型の2号ダイヤルが 登場する。その際に6接点(5端子)になりダイヤル時のノイズ対策がされた。さらにA型、H型共用の仕様となり絶縁の問題も解消され、国産初 の自動式電話機として2号自動式電話機が登場した。現在でも1号ダイヤルが付いた2号式電話機は存在しているが、上記の絶縁の問題があるため 現在の規格である42V~53V以内の環境下での使用は控えるべきである。(ウィキペディアより2023/2月現在) "電話機のあゆみ"では「その後の増加分は2号共電式電話機に1号ダイヤルを組み合わせたものであっ たが、ダイヤルすると受話器に雑音が入る欠点があった。 昭和2年、これを改良した2号ダイヤルを取り付けたA形・H形共用の2号自動 式電話機が採用 された」となっているが、郵政博物館"2号自動式卓上電話機(ダイヤル式第1号)"では「 昭和二年、沖電気の一号ダイ ヤルが逓信省の検定に合格 しましたが、受話器に雑音が入るので改良型の二号ダイヤルが作られ、二号自動式卓上電話機が登場しました」 となっている。上では郵政博物館の記述を採用した。 2号壁掛け自動式電話機(2号ダイヤル) 23号電話機 昭和8年より卓上式の3号電話機が登場するが、壁掛け式の多くは残り、4号電話機が登場する昭和25年時点でも20万台程度が 利用されていた。しかし旧式の回

bloggerで独自ドメインを利用する

イメージ
最近、ブログへの攻撃のニュースを見かけることが多くなり、ブログの管理に不安を感じるようになった。なので、自分でアップデート等をするよりも管理不要で運用できるbloggerへ移行することにした。 準備するもの ・Googleのアカウント(Gメールやアンドロイド用のものでOK ) ・bloggerの登録用アドレス名(bloggerのアドレスのサブドメイン名) ・ブログのタイトル(後で変更可) ・ブログの作者名(変更不可) ・独自ドメイン(既存のものでもOK) 作業の流れは、googleにログインしてブログを作成後、ブログのアドレスを独自ドメインに変更する。さらにhttps でアクセスできるように設定して、テスト投稿をする。 ブログの削除方法も確認しておく。 ブログの作成 Googleにログインした状態で「https://www.blogger.com/about/?hl=ja」 へアクセスし、「ブログの作成」 をクリックして、指示に従っていけば作成できる。 その際に必要になる項目は、ブログの名前(タイトル)、bloggerの登録用アドレス名(blogspot.comのサブドメイン名)、表示名(ブログに表示される作者名)。 この3項目を入力すればブログが作成される。 ブログのアドレスは重複していないものを選ぶ必要があるが、大概のものは既に使われているので覚えやすい単語などで登録するのは難しい。 独自ドメインを登録する ブログを作成したままだと、アドレスが****.blogspot.comになるが、****の部分は重複しないように長い文字列で登録しているので、覚えやすい独自ドメインへ変更する。 ドメインの取得は、blogger内のカスタムドメインの欄からも取得可能だが、既にVALUE-DOMAINで取得したものを持っているのでそれを利用する。 他社管理のドメインよりも、bloggerからドメインを取得したほうが後述の設定がやりやすいかもしれない。 VALUE-DOMAINのドメイン管理ページを開き、画面下方のドメインタブ内の「ドメインの設定操作」を選ぶ。 登録されているドメインが表示されるので、変更したいドメイン名の「DNS/URL」をクリックしてDNSレコードを必要に応じて書き換える。 DNS設定のページの下の赤枠内の中にDNSレコードが入っているので、そこに必要な項目を

4号自動式電話機(えんじ)

イメージ
機種名 4号自動式卓上電話機(えんじ) 製造年 不明 製造期間 昭和25年〜昭和37年 4号自動式電話機は、戦後、従来の3号電話機の性能を更に上回る新形電話機として昭和25年に誕生し、東京・丸の内局など6局で商用試験が行われ、昭和27年から本格的な4号化が進められた。“ハイ・ファイ電話機”といわれるほど感度が高く、そのためケーブルの細芯化にも大きな効果をあげた。 4号機には黒の他に、うすねず、ぞうげ、わかくさ、ふじ、えんじ、あおたけ、もも、と公衆電話の赤が存在する。他には壁掛け式や磁石式、ボースホーンと多くの形状が存在する。 この電話機は「えんじ」仕様になる。若干色があせたような感じではあるが、カラーの4号電話機に多い割れは入っていない。カラーのものは材質上割れが多いように感じる。 ダイヤルは4号ダイヤルのメッキ仕上げになる。 フックボタンも「えんじ」のものがつく。 コード類も「えんじ」で揃っている。 コードはカールコード以外に袋打ちコードのものもある。 受話器内部は黒と同じパーツなので、使用感は特に変わらない。4号機で性能は完成されたので、通常使用に関して特に問題はない。 中の回路は普通の富士通のものである。1960年なのでコイルやコンデンサーの形状が後期のものになる。 コードの束ね方も糸ではなく樹脂のバンドになっている。 足のゴムは白が付いているが、このタイプは劣化しているものが多い。裏のラベルは付いていない。 4号電話機に関しては、性能的な問題はなくなったので、現在でも充分使用可能だが、後の600型に比べると重さがあるのと、4号ダイヤルの耐久性に関しては注意が必要になる。

4号電話機の裏のシール

イメージ
 4号電話機の裏に貼ってあるシールを集めてみました。参考資料用です。 4号電話機(ぞうげ)日立製作所 4号共電式を自動式にした電話機のシールです。「ぞうげ」なので 特仕(特別仕様?)となっているのだと思います。

4号電話機の回路

イメージ
 4号電話機の回路です。参考資料用です。 コンデンサや誘導コイルの形状違いで勝手に前期、後期と呼んでいます。 他には抵抗とコードの材質、コードの束ね方などが何種類かあります。 1960年富士通(ぞうげ)後期仕様 コイル、コンデンサ、抵抗、コードの材質、束ね方が違っています。

4号自動式電話機(ぞうげ)

イメージ
機種名 4号Ç共電式電話機(ぞうげ) 製造年 1960年(内部部品より) 製造期間 昭和25年〜昭和37年 4号自動式電話機は、戦後、従来の3号電話機の性能を更に上回る新形電話機として昭和25年に誕生し、東京・丸の内局など6局で商用試験が行われ、昭和27年から本格的な4号化が進められた。“ハイ・ファイ電話機”といわれるほど感度が高く、そのためケーブルの細芯化にも大きな効果をあげた。 4号機には黒の他に、うすねず、ぞうげ、わかくさ、ふじ、えんじ、あおたけ、もも、と公衆電話の赤が存在する。他には壁掛け式や磁石式、ボースホーンと多くの形状が存在する。 この電話機は「ぞうげ」仕様になる。黄ばんでしまったものが多いが、この電話機は後に研磨されているのか黄ばんだ感じはない。「ぞうげ」はよく送受機のキャップ部分にヒビが入っているものが多いが、この電話機にはヒビは見当たらない。エンブレムは電電公社ではなく富士通信機仕様。 ダイヤルはメッキ仕様、センターのラベルは黒用のコピー品。本来は数字の黒い部分の色が違っている。カールコードも酷く劣化しているものが多いが、このコードは多情の日焼け程度で済んでいる。 フックボタンも白いものが付いている。カラー4号のフックボタンは稀に割れて短くなっていたり、ヒビが入っているものがあるので注意が必要だ。 回路は富士通で揃っている。誘導コイルから1960年製造のものと思われる。4号電話機では後期の仕様になる。 4号電話機に関しては、性能的な問題はなくなったので、現在でも充分使用可能だが、後の600型に比べると重さがあるのと、4号ダイヤルの耐久性に関しては注意が必要になる。

富士型3号共電式電話機

イメージ
 富士通の富士型3号電話機の共電式です。FUSI No.1の記載があるタイプです。 この電話機はシーメンスの電話機の日本仕様版です。 FUSIのFUは古川、SIはシーメンスのSIだそうです。 このタイプは、樹脂が縮むのか、割れているものが多いですが、この個体は外観はそこそこきれいに残っています。ただし、金属部分のサビが酷かったので、ダイヤル部分と受話器受けは再塗装しています。足のゴムもなくなっています。 回路は、受話器内部は新しい方のモノですが、配線やコンデンサは当時のモノのようです。 絶縁性能が少し怖いです。コードは、受話器側は細い4芯を編み込んだものでしたが、劣化がひどかったので袋打ちに変更してあります。回線用のコードも同様に袋打ちコードを交換しています。 この状態でも動作はします。ただし性能は、ベルの音も弱く、音質も音が割れてしまうので聞き取りづらいものです。 実用的になるのは4号機以降なので、3号以前のものは”大きな声ではっきりと”喋らないと会話できません。それが当時の”味”ではありますが…